大人になる前に

prince princess

岸くんと夏(とわたし)

最近、岸優太くんが髪を切ったというツイートを見かけた。

去年ほどではないというものの、髪を短く刈り上げていたという情報に、微笑ましく思うとともに、ああ、もう夏が来るんだなと実感した。

 

岸くんは、夏が似合うひとだと思う。

 

岸くんに出会ったのは、3年前の夏だった。

当時のわたしは部活にも入らずなんとなく受験勉強をしているだけの、退屈な毎日を送っていた。気晴らしに深夜ドラマを観るのが習慣になっていたため、その流れで近キョリ恋愛〜Season Zero〜を観始めた。

仲のいい友達と毎日をめいっぱい楽しんで、何かに一生懸命打ちこんで、傷ついて、悩んで、それでも恋をして。物語としてはありきたりなのかもしれないけれど、そのパッケージ化された「青春」に対して、自分がこういった日々を過ごせていないという痛みを覚えると共にどうしようもなく惹かれていた。中でも、岸くん演じる奏多くんは一見どこにでもいそうなお調子者だけど、実際には存在しない、理想の幼馴染だった。岸くん本人のことを調べていくと、役を体現しているような人であることに驚き、そして好きにならずにはいられなかった。

 

 ひたむきで太陽みたいにキラキラ輝いていて眩しくて、瑞々しくて、でもふとした時に蜃気楼みたいに消えてしまいそうな儚さも彼は持っていた。

ドラマの影響もあってか、岸くんはだんだんとわたしの中で、わたしの思い描く理想の「青春」そして「夏」を象徴している人になった。

わたしは岸くんの人柄やパフォーマンスが大好きで、もっと活躍してほしくて応援をしている。けれど、岸くんを応援することで、もしかしたらわたしは叶えられなかった「青春」を取り戻そうともしているのかもしれない。岸くんに自分を投影して、「青春」を味わった気になっているのかもしれない。そんな事を、一抹の罪悪感や苦みと共に夏になると考えてしまう。

 

若さも、青春も永遠じゃない。岸くんはどんどん大人になっていく。加えて、Jr.の世界は不安定で変化の激しい場所だ。だけど、岸くんには変わらない魅力も一瞬一瞬違った魅力もあって、そのどれもが愛おしい。岸くんと一緒なら、いつかわたしの憧れた青春を越えるものが見れるんじゃないかと勝手に思っている。

今年の夏は、どんな景色を見せてくれるんだろう。この夏が、儚く消えてしまうことのない確かな夢を掴む為の一歩となる事を信じて。(お仕事下さい) 

 

 

                                                    自己紹介に代えて